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 ◇せんそうの話◇      二年 男子 

 八月二十七日に、お母さんのおじいちゃんの家にせんそうの話を聞きに行きました。
 おじいちゃんにせんそうの話を聞きました。たたみのへやで、正ざをして、しんけんに聞きました。
 おじいちゃんが十三さいのときおじいちゃんは、天りのひ行場でせんそうようのひ行きを作る手つだいをしていました。
 手つだっているときに、てきのひ行きが、きかんじゅうで作っていたひ行きをねらってうってきました。おじいちゃんは、わらのかたまりがいっぱいあるところにかくれました。
 おじいちゃんは、わらの間からちょっとだけのぞきました。おじいちゃんは、
「すごくこわくて、しぬと思った。」
と言いました。
 (もしそのときのきかんじゅうでおじいちゃんがうたれてしんでたら、お母さんもぼくも、生まれてないんだな。)と思いました。おじいちゃんは、
「おじいちゃんのおにいさんは、せんそうに行った。」
と言いました。おじいちゃんに、おにいさんがせんそうに行くときのしゃしんを見せてもらいました。
 しゃしんはくらいかんじでした。へいたいのふくきたおにいさんと、ひいおばあちゃんがいっしょにうつっていました。へいたいのおにいさんのかおはしんけんで、(しぬゆう気のかおだ。)と思いました。おじいちゃんのおにいさんは、その後、せんそうでしんだそうです。
 ぼくはおばあちゃんにも、
「おばあちゃんは、せんそうのときに何をしていたの。」
と聞きました。
 おばあちゃんは、
「広島にいてた。」
と言いました。おばあちゃんはそのときはまだ八さいだったそうです。おばあちゃんは、
「お母さんとはなれて、いなかにそかいしに行ってた。」
と言いました。おばあちゃんは、
 「せんそうがおわって家に帰ると、家はげんばくのばく風で、天じょうがおちて、まどガラスは、ぜんぶわれてた。」
と言いました。
 おばあちゃんに聞くとひいおばあちゃんは、
「げんばくがおとされたとき、せなかがあつかった。」
と言ってたそうです。
 ひいおばあちゃんは、ばく心地から少しはなれたところにいたから、たすかりました。でもおばあちゃんは、
「せんそうがおわった後、げんばくのねつでコップがとけて合体していたのに、ボールを入れてあそんだ。」
と少しかなしそうなかおで言いました。
 ぼくは、(そんなのでしかあそべなかったんか。)と思いました。

■「子どもが自発的に気づくのを待つ」などと悠長なことは言わないで、今、書かねばならないことは、「書きなさい」と、その時に言うべきだと思う。そのことが真に、子どもを育てることだと思う。
 ひたひたと、「戦争」に向かうこの時期だからこそ、「小さい子にはまだわからない」なんて言うのではなく、このつづり方にあるような「体験」を、意味のある「経験」として、綴らせておきたい。(M)
      ――「生活綴り方作品集Ⅵ」より


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